PLACE Yokohama

本日11/2も沢山の方々にお越し頂き
何より、じっくり観て下さったのがとても嬉しかったです。
大切な時間をありがとうございます。

本日ご紹介するのは、造形工房の現場と邂逅です。
私は写真はアーカイブだと思っているのですが、このたけやさんの作品はアーカイブとアートを兼ねている、素晴らしい作品だと思います。
ジブリの世界に行ったり、しばし、現実から旅をできる作品です。
是非、体感して頂きたいと思います。
以下作者のステートメントをここに紹介させて頂きます。
造形工房の現場と邂逅

築60年以上経つ私達夫婦の自宅は、元々は社宅、その後アパートになりそこから20年ほど経た後に我が家になった。私達は古い日本家屋の一階が造形工房、二階が自宅という環境で仕事と生活をしている。

一階工房は材料や作品や骨や様々な物で埋め尽くされ、造形家の夫によりバケモノや怪獸や架空の虫が制作される奇妙な光景が繰り広げられている。

また仕事が多岐に渡るせいもあり実に様々な人々が来訪する。私は自宅で生活しながらも多くの人々に出会いまた制作の現場を見て きた。

思い返せば昔は家業の仕事をただ遠巻きに見ていただけだった が、月日を重ねるうちに階下で繰り広げられる様態に、
この「世にも稀な現場」を記録しなければと思うようになった。

この我が家の一階の造形工房(や関連する現場)は、強い創造のエネルギーを持った造形家が生きるための場所であり、流れるように動き続けるそのさまは有機的でまるで生き物のようだと感じる。

これまで言葉では表現しきれなかった自分の日常の側面にある創作と制作の現場の記録であり同時に存在する物語を、見て下さるみなさまと共有できたらとても嬉しいです。 たけやけいこ